制度を知る
就労継続支援B型とは?
- 雇用契約を結ばず、体調やペースに合わせて作業できる福祉サービス
- 作業に応じて「工賃」を受け取る(全国平均は月24,141円・令和6年度)
- 利用料は世帯の所得で上限が決まり、多くの人は0円
- 新しく使う人は、原則として「就労選択支援」を受けてから利用を決める
就労継続支援B型は「自分のペースではたらける場所」
就労継続支援B型(以下、B型)は、障害者総合支援法にもとづく福祉サービスのひとつです。事業所と雇用契約を結ばずに、軽作業やパソコン作業、農作業、カフェの仕事などをしながら、はたらく力や生活のリズムを整えていきます。
週1日・短時間から始められる事業所も多く、体調に波がある人や、ブランクがある人でも利用しやすいのが特徴です。作業の量や成果に応じて「工賃」が支払われます。
どんな人が利用できる?
主に、次のような人が利用しています。最終的に利用できるかどうかは、お住まいの市区町村が判断します。
- 一般企業やA型ではたらいた経験があり、年齢や体力の面で雇用されてはたらくことが難しくなった人
- 50歳以上の人、または障害基礎年金1級を受けている人
- 就労選択支援などで、B型の利用が合うと整理された人
障害者手帳がなくても、医師の診断書や意見書で利用できる場合があります。必要な書類は市区町村によって違うので、窓口で確認しましょう。
どんな作業がある?
事業所によって作業内容は大きく違います。代表的なものは次のとおりです。
- 手しごと:袋詰め、部品の組立、検品、手工芸
- デジタル:データ入力、文字起こし、画像の整理、デザイン
- アクティブ:農作業、清掃、配送
- ふれあい:カフェ・飲食店の調理や接客、販売
どの作業が合うか迷うときは、Connexioのはたらき方タイプ診断で、自分の「作業の好み」と「通い方のペース」を整理してみてください。
工賃はどれくらい?
厚生労働省の集計では、令和6年度のB型の平均工賃は月額24,141円(前年度22,649円)でした。事業所によって数千円から数万円まで差があるため、見学のときに「平均工賃」と「何年度の数字か」を確認するのがおすすめです。くわしくは工賃の解説をご覧ください。
利用料はかかる?
利用料(自己負担)は、世帯の所得に応じて月ごとの上限が決まっています。市町村民税が非課税の世帯や生活保護を受けている世帯は0円で、実際に多くの利用者が0円で利用しています。くわしくは利用料の解説へ。
利用を始めるまでの流れ
- 事業所をさがして見学・体験する(受給者証がなくても見学できます)
- 市区町村の障害福祉の窓口に相談・申請する
- 就労選択支援を受ける(新しくB型を使う人は原則)
- サービス等利用計画を作る(相談支援専門員またはセルフプラン)
- 市区町村が支給を決め、受給者証が届く
- 事業所と契約して利用開始
手続きのくわしい流れは受給者証の取り方にまとめています。
よくある質問
QB型に利用期間の上限はありますか?
B型には、就労移行支援(原則2年)のような利用期間の上限はありません。体調や目標に合わせて、長く通うこともできます。
QB型と就労移行支援の違いは?
就労移行支援は一般企業への就職をめざして原則2年間で訓練するサービスです。B型は雇用契約を結ばずに作業し、工賃を受け取りながら自分のペースで通うサービスです。
QB型に通いながら、障害年金を受け取れますか?
工賃を受け取っていても、障害年金を受け取ることはできます。ただし年金の支給は別の審査で決まるため、年金事務所などに確認してください。
出典・参考
制度の内容は2026年10月26日時点で確認したものです。地域や時期によって扱いが異なる場合があるため、お住まいの市区町村でご確認ください。内容の誤りは相談窓口からお知らせください。